研究分野配属希望の皆さんへ

 今日、人類の宇宙空間利用は着実に進められてきており、私たちの生活に身近なものとなりつつあります。例えば、地球近傍の宇宙空間における様々な人工衛星の運用は通信・情報化社会における基盤的な役割を担っています。同時に、この領域は太陽活動によって磁気嵐が発生し、高エネルギー粒子による放射線帯が形成される領域であり、宇宙機器や生体にとって非常に過酷な環境です。このような宙空環境の変化(=宇宙天気)を的確に把握、さらには予測・予報することは社会からも大いに期待されていることです。

 地球惑星を取り巻くこうした電磁環境を、全地球規模に展開された地上観測網(i-SPES;国際宇宙惑星環境研究センターが所有する、全世界をカバーする地上観測網MAGDAS)や地上レーダ(FM-CW Radar)、人工衛星によって観測することは、地球惑星電磁圏の擾乱機構の解明に必須である。 また、当研究室では宇宙天気情報 の更新も日々行っており、実社会への貢献も視野に入れた研究活動を展開しています。

 本研究分野では、「電磁気学で観る太陽地球系 -宇宙天気から地震まで-」をテーマに、電磁圏プラズマの構造や運動、擾乱とエネルギー伝播に関する教育と研究を担っています。興味のある方の参加をお待ちしています。
研究室紹介資料(オープンキャンパス2022)