招待講演

松清 修一 先生


所属:九州大学 大学院総合理工学研究院 准教授


専門:宇宙流体環境学、宇宙プラズマ物理学


タイトル:太陽圏外縁の物理~ボイジャー探査の成果と課題~


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太陽圏は銀河の星間空間における太陽風プラズマの勢力圏である。その外縁は起源の異なるプラズマが接する文字通りのフロンティア領域で、そこでは物質やエネルギーの輸送・変換、粒子加速など、興味深い諸過程が展開している。太陽圏(恒星圏)と周辺環境(星間空間)の相互作用を理解する上で極めて重要であるだけでなく、広く宇宙の境界領域で見られる高エネルギー現象の具体例を与えてくれる貴重な研究対象である。今世紀に入って行われたボイジャー探査機とIBEX衛星による先駆的な観測で、理論的に予想されていた2つの不連続面(終端衝撃波と太陽圏界面)の存在が確認され、高エネルギー中性粒子分布の空間マップが初めて得られるなど、大きな発見がなされた。しかしながら、同領域に関する観測データは非常に限られており、重要な疑問点がいまだに多く残されている。本講演では、ボイジャーによる同領域初の直接探査を振り返り、いくつかの未解決問題についてレビューする。

大谷 晋一 先生


所属:ジョンズホプキンス大学応用物理研究所


専門:宇宙空間物理


タイトル:1859 Carrington Stormを題材として考えるGeospace Scienceの(超)近未来


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雑談ですのでタイトルが全てです。
世話役の方から、以下のようなことについて夏の学校で話ができないかとご相談を受けました。
・最近の磁気圏、観測分野の研究のトレンド(グローバルな)
・観測データを扱う難しさ
・海外と日本の研究環境の違い
最近感じたことや気付いたことを、このような観点からお話しして、意見交換ができればと思います。